内部SEO対策とは、クローラー(※WEB上の文章やテキストなどの情報を集める検索エンジンのためのロボット)に、自サイトへ巡回してもらい、コンテンツの中身を理解してもらうための対策です。
SEO対策では良質なコンテンツを作ることが大切ですが、コンテンツの質を理解してもらうためには内部対策が必要になります。ではSEO効果が得られる内部対策を行うにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事では、SEO効果を得るために必要な内部対策の方法について解説していきます。
検索順位の仕組から読み解く内部SEO対策の必要性
SEOにおける内部対策の重要性を理解する上で、検索順位がどのように決まるのか、その仕組みを最低限、理解する必要があるでしょう。
クローラーの巡回頻度の向上
まず検索順位を決めてもらうためには、サイト内にある情報の中身を、検索エンジンに知ってもらわなければなりません。検索エンジンに情報を伝えるためにはクローラーに巡回してもらう必要があります。
インデックス
クローラーは巡回したWEBページから収集した情報を検索エンジン(GoogleやYahooなど)へ記録(インデックス)します。ここで初めてGoogleやYahooなどの検索結果に表示されるようになります。
検索順位の決定
そして収集した情報を元に、評価基準(アルゴリズム)に基づきが決定します。
内部SEO対策で必要な2つのこと
サイトの情報を正しく評価してもらうためにもクローラーへ巡回してもらう必要がありますが、クローラーは全てのWEBページを正しく理解出来るわけでもなければ、見落としなく巡回できるわけではありません。
クローラーの巡回頻度を上げる
くまなくサイト上の全ページの情報を巡回してもらうために、また情報を正確に伝えるためにも、クローラーの巡回頻度を上げる必要があります。
検索順位に反映させるためには、クローラーの巡回頻度を、大体1日、60〜100回以上を目安にお考え下さい。
クローラーがサイト内を巡回しやすい構造を作る
またサイトに訪れたクローラーがサイト上の各ページを見落としなく巡回してもらうために、巡回しやすいサイト構造を作る必要があります。
情報の内容を正確に伝えるよう整理する
SEO対策ではユーザーにわかりやすく情報を伝える必要がありますが、同時にクローラーにも理解しやすいように工夫する必要があります。人間と比べ視覚的に判断するのに長けていないからです。
クローラーの巡回頻度を上げるには?
ではクローラーの巡回頻度を上げるにはどうすれば良いのでしょうか?
クローラーは
- 『サイトマップを検索エンジンへ送信して巡回を促すか』
- 『既にインデックスされたページを経由するか』
のどちらかによってサイト内を巡回します。
更新に伴うサイトマップへの送信
サイトマップとはサイト内における各ページをまとめたマップです。
検索エンジン用のサイトマップをXMLサイトマップと呼び、クローラーに巡回してもらうためには、XMLサイトマップを検索エンジンへ送信します。
サイトマップの送信はSearch Consoleを介して行われますが、事前にXMLサイトマップを作る必要があります。
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クローラーの更新頻度を上げるためには、サイト内の情報を定期的に更新(追加や修正など)し、その都度、サイトマップを送信するのが好ましいです。
被リンクを多く獲得する
既にインデックスされたページを経由してクローラーに訪問してもらうことも可能です。そのため他サイトからの被リンクを集めると、クローラーからの巡回頻度が高くなります。
しかし質の悪いページから被リンクを集めると、かえってGoogleにおけるサイトの評価が下がってしまうので、その点には気をつけなければなりません。
クローラーがサイト内を回遊しやすい構造にするには?
先ほど、サイト内でクローラーに巡回されないページをなくすためには、クローラーを回遊しやすくする必要があるとお伝えしました。
では回遊しやすくするにはどうすれば良いのでしょうか?
2クリック以内に全ページへアクセスできるようリンク設計する
まずサイト内にある全てのページの内容を整理した上で、カテゴリー別に階層分けましょう。階層はトップページを軸に、2クリック以内に全ページにアクセス可能な3階層までに分けるのが好ましいと言われております。
またできればどのページからアクセスしても、2クリック以内に全ページにアクセスできるようリンクの階層を整えられるとなお好ましいです。階層分けをするにあたり、サイトの構成、各コンテンツの階層が可視化できるようコンテンツマップのような図を作ることをオススメします。
図の作成は、エクセルやGoogleのスプレッドシード、またはmindomoのようなマインドマップを使うと良いでしょう。
パンくずリストを設定する
続いてパンクズリストを設定しましょう。
パンくずリストとは上の画像のようなものを指します。ユーザーやクローラーに、現在サイト上のどこにいるのかを示すものなので、クローラーがサイト内を巡回しやすくなります。
アンカーテキストを簡潔にわかりやすくまとめる
他ページへのリンクを貼る際には、URLだけの記載は止めましょう。アンカーテキストでリンク先のページの内容をわかりやすく説明してください。アンカーテキストを記載してあげることで、ユーザーやクローラーに、どのようなページなのかを理解しやすくなるからです。
【例】
【ソース上における記載方法】
< a href="URL " >ミックスボイスとは</a >
ナビゲーションメニューはテキストで設定する
アンカーリンクを用いる際は、画像ではなくテキストを用いるのが好ましいと言われております。中にはナビゲーションメニューのリンクが画像で設定されているサイトもありますが、SEO効果を狙うのであれば、クローラーにわかりやすく伝えるためにも、テキストで指定してあげてください。
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クローラーにサイト内の情報を正確に理解してもらうためには?
続いてクローラーにサイト内のコンテンツを理解してもらうために、各ページ内で必要なことを紹介します。
見出し(hタグ)の階層を整える
まず各ページの見出しの階層を整理しましょう。見出しはそのページ内おける、各セクションの概要をクローラーに伝えるために大切です。
ルール①:タイトルを見出し1(h1タグ)に設定する
ルール②:見出し1(h1タグ)は1ページに1回だけ使用する
ルール③:見出しの番号は順番通りに記載する
例えばh2タグの次はh4タグと記載してはいけません。必ずh2、h3、h4と順番通りになるように記載しましょう。
ルール④同じ階層の見出しが続くのはOK
一方、h3タグの次にh3タグが来るように、同じ階層のタグが続くのは問題ありません。
ルール⑤各階層の内容に整合性を持たせる
各h3以降のhタグは、親となる階層のh2タグの内容と整合性が取れる内容を記載しましょう、
画像データにalt属性を設定する
年々、性能はよくなっておりますがクローラーが画像を認識する能力は、まだまだ人間と同じようにいかないと言われております。クローラーに画像の内容を理解してもらうために、alt属性を設定しましょう。
Alt属性には画像の内容を簡潔に伝えるような文章のソースコードを介して設定します。
【例】
<img src="画像のurl " alt="クローラーについて伝える画像" />
ディスクリプションとタイトルで内容を説明する
各ページのタイトル(タイトルタグとh1タグ)、ディスクリプション(meta description属性)を介して、そのページの内容をわかりやすく簡潔に伝えましょう。
ディスクリプションはそのページの概要を100文字近くで説明したものであり、検索結果でもタイトルの下に表示されます。
わかりやすい文章を心がける
ユーザーにもクローラーにもわかりやすい文章を心がけましょう。近年、ユーザーファーストがSEOで重要視されているという点においても、クローラーに内容を理解させる上でも大切です。
SEO対策を行う上で内部対策は必要ですが、それ以上にコンテンツの質が問われております。コンテンツの質を上げるために必要なライティングのコツは、以下の記事を参考にしてください。