SEO対策のためのディレクトリ構造の作り方と階層の考え方

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SEO対策において、ディレクトリ構造は大切だと言われております。ディレクトリ構造とは、サイト内にあるページの階層(親子関係)を示すためのものです。

 

例えばWEBマーケティングに関するサイトであれば、以下のようなディレクトリ構造になると思います。

  • 1階層目:TOPページ(WEBマーケティング)
  • 2階層目:SEO対策、リスティング、SNS集客
  • 3階層目:SEO対策のライティング(SEO対策が親となる)、リスティイングのコツ(リスティングが親となる)

 

このページではSEO対策でディレクトリ構造が重要な理由や、ディレクトリ構造の成功例、SEOに好ましい階層の特徴、ディレクトリ構造の作り方などを紹介します。

 

SEO対策でディレクトリ構造をする必要性

冒頭でもお伝えした通り、ディレクトリ構造とはページ間の階層を示す役割を果たします。

 

ユーザーフレンドリーになる

階層をはっきりさせることで、サイト内のページが整理しやすくなります。

結果、どのページにどの情報があるのか明確になり、必要な情報へ到達しやすくなるので、ユーザーにとって利便性が高くなります

 

クローラに回遊されやすくなる

階層が整理されることで、クローラも、サイト内のページを回遊しやすくなります。

実際、辿りづらかったページがクロール(回遊)されるようになり、検索順位が向上した事例もあります。

 

ミドル〜ビックキーワード(カテゴリーページ)で上位表示されやすくなる

階層が整理されることで、特定のカテゴリに対して、どの程度、情報が網羅されているのかが可視化されます

 

SEO対策では網羅性が重要であるため、階層が整理されているサイトでは、親階層(カテゴリーページ)に該当するキーワード(SEO対策、リスティングなど)で上位表示が狙いやすくなります。

 

サイト内の課題が可視化される

階層が整理されることで、サイト内の、各ページで狙っているキーワードや内容が、整理されます。

重複している内容はないか、必要なコンテンツ、キーワードについて可視化されるので、情報の過不足を無くす上でディレクトリ構造は大切です。

 

ディレクトリ構造の成功事例

続いてSEO効果という点で、ディレクトリ構造が上手く行っている例を紹介します。

 

HOME’S

Home’sは、ディレクトリ構造がしっかりしていて不動産サイトの一つです。

 

不動産関係のキーワードでは検索上位に表示されてますが、以前はサイトの使い勝手が悪かった(ユーザビリティが低い)ため、他の不動産サイトに押され気味だったと言われています。

 

ディレクトリ構造を整え、サイトを大幅にリニューアルしてから、利便性が高くなり、SEOに強いサイトに変わりました

ECサイトや、Home’sのようなポータブルサイトは、商品、物件のページが多く階層が複雑です。

 

他ジャンルのサイトと比べても、ユーザーやクローラを迷子にしないためにも、しっかりディレクトリ構造を設計しなければなりません。

 

食べログ

グルメサイトと言えば、食べログが真っ先に浮かぶ方は多いでしょう。食べログもページ数が多い上に、地名、駅名、料理の種類を元にお店を検索できる作りになっているため階層関係が複雑です。

 

ディレクトリ構造がしっかり設計されていてかつ、どのページからでも目的のお店を見つけやすい仕様になっていることから、検索上位に表示される理由がわかります。

 

ディレクトリ構造(コンテンツマップ)の設計手順

ディレクトリ構造をまとめた表をコンテンツマップと呼びます。サイトの階層をはっきりさせる上で、コンテンツマップの作成は欠かせません。

以下、マップを作成する方法を紹介していきます。

 

カテゴリ別にページのグループを作る

まず同じカテゴリに入りそうなページ同士をグループにまとめてください。階層関係がわかりやすくなるからです。

まとめる際は、エクセルやGoogleのスプレッドシートを使うと良いでしょう

 

各グループ内の階層関係を明確にする

グループに分けたら、今後はグループ内における、階層(親子)関係を整理しましょう。

複数のページの内容をまとめたようなページが親階層に該当しますが、カテゴリページをそのまま親階層に持ってくることもできます。

 

【例】

  • 親『ボイトレ 発声練習』、子『ビブラートのかけ方』
  • 親『自己破産』、子『自己破産 費用』

 

また基本的には1語、2語のキーワードで狙ったページが親階層になり、検索窓に表示されるサジェストキーワードこそが、そのキーワードの子階層になることが多いです。

 

SEO効果のあるディレクトリ構造をサイト内で実現するには?

ディレクトリ構造がわかったところで、それをサイト内で実践しなければ意味がありません。

以下でディレクトリ構造を実現する方法を紹介します。

 

2クリック内で全ページへ到達できるリンク階層にする

まずトップページから数えて全てのページに、2クリック以内で、辿りつけるようなリンク階層を設計してください。

サイトによっては階層構造が深くならざるを得ないこともありますが、階層を跨いでも良いので2クリック以内で、全ページに到達できるようなリンク設計をしましょう。

 

URL階層はディレクトリ階層に従うべき?

URL階層で各ページの階層状態を表記すべきという意見もあります。

しかし、コンテンツの追加や削除の過程で、ディレクトリ構造自体が変わることがあるので、階層状態が変わるページが出てくるかもしれません

 

その場合、URL階層がディレクトリ構造に従っていると、URLそのものを変える必要がありますが、検索エンジン上の評価はURLに紐付いているため、URLの変更に伴いリダイレクトする必要があります。

リダイレクト:特定のURLへクリックすると自動で他のURLへ移動させること。ページの評価を継承するために用いられる。

 

リダイレクトをするとページ評価が下がる危険性があるので、ある程度、SEO効果の出ているサイトに関しては、URL階層の変更はオススメしません

またもしディレクトリ構造に沿ったURL階層を実現するのであれば、サイトの中身をきちんと整理した上で、サイト運用を始めることをオススメします。

 

URL階層は3階層以内に抑える

もしこれからURLの設定を行う方は、深い階層構造は好まれないので、3階層以下のURL階層に設定しましょう。

 

パンくずリストで階層状態をわかるようにする

パンくずリスト上で、階層状態がわかるように設定すると良いでしょう。

クローラもパンくずリストの情報を参考に階層状態を判断しているという意見もありますし、各ページの階層状態を明確にすることができます。

 

ユーザーフレンドリーを忘れずに

ディレクトリ構造の設計は大切ですが、それ以上にユーザーにとって利便性の高いサイト設計を心がけましょう。

引用元:Home’s

不動産サイトのHOME’Sのホームページでは、ユーザーを求める情報へ到達させるために、ディレクトリ構造だけでなく、ユーザーの目線に立ってUIデザインが設計されていたり、駅名、地域名など種目別に家を検索できる仕様になっております。

 

ディレクトリ構造でよくある矛盾(悩み)と解決方法

ディレクトリ構造に沿ったサイト設計を心がけるべきですが、サイトを運用する中で、構造に矛盾するような状況に遭遇することがあります。

 

カテゴリページと検索ニーズが被るページがある場合

例えば、カテゴリページと検索ニーズ(拾っているキーワード)が重複するページがあるとディレクトリ上の矛盾が生じます。

通常、カテゴリページは親階層に該当するので、どちらが親に該当するのか、階層関係がわかりづらくなるからです。

 

また1つの検索ニーズ(キーワード)に対し、1ページが好ましいので評価が分散するかもしれません。

カテゴリ用のページで上位表示を狙うのが良いと思われるので、検索ニーズが被るコラムページからカテゴリページへリダイレクトかけると良いでしょう。

※単なる記事の一覧紹介ではなく、記事を紹介(リンクを貼り)しつつコンテンツとしてオリジナルティのあるカテゴリページにすると良いでしょう。

 

また、カテゴリページではなくコラム用のページが先に上位表示されてしまった場合、反対にカテゴリページから、コラムページへリダイレクトをかけるのが良いと思います。

リダイレクトをかける際、カテゴリページに貼られていたと思われる子階層へのリンクは、転送先のページに貼りましょう。

 

親階層(カテゴリ)が二つ以上あるページがある場合

親階層またはカテゴリ、パンくずリストが二つ以上存在するページがあると、ディレクトリ構造に矛盾します。

そのためカテゴリは一つに留めておくべきという意見もありますが、『海外SEO情報ブログ』によると、パンくずリストが二つあること自体、SEO上の問題はなく、クローラからは一つ目のパンくずが階層と認識されるそうです

 

またページによっては、パンくずリスト(カテゴリ)が二つ以上、あった方がユーザーにとって利便性が高いことがあります。

 

特にAmazonのようなECサイトや、食べログのようなポータブルサイトは、階層構造が複雑なので、ページによってはカテゴリが二つ以上、あると利便性が高くなるでしょう。

【例】

  • ルイヴィトン> バック> ニューウェーブハートバック
  • レディース> バック> ニューウェーブハートバック

 

ちなみに食べログに関しては、トップページから①都道府県、②食べ物の名前、③駅名の順番にお店を探すこともできますが、一方で①都道府県、②駅名、③食べ物の順番で探すこともできます。

図引用:食べログ

 

しかし、パンくずリスト上は、後者の階層に関しては、『駅名+グルメ』のページで階層が終わっており、どの階層を辿って到達しても、店舗のパンくずリストは前者の階層を表記していることがわかります。

※このように分類することで、『駅名+飲食店』、『駅名+食べ物の名前(焼肉)』の両方で上位表示が狙いやすくなります。

 

カテゴリを二つにしてもSEO上、問題ないと言われておりますが、現状、一つに絞っているサイトが多いようです。

そのため無難に運用したいのであれば、パンくずリストやカテゴリは一つに設定するのが良いと思います。

吉池悠理

青山学院大学、理工学部、物理数理学科卒業。 2016年〜SEO対策を中心としたWEBマーケティング会社で働き、並行して知人の会社の求人サイトの運営、Officeツール、プログラミングのセミナー講師、教育資料の作成などを行っている。

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