URLパラメータとは、URLの末尾に付与された、サーバー側のプログラムへ処理させるための変数です。
変数を元にサーバー側でプログラムと連動させることで、変数の内容に適した情報が表示されます。検索ページのように条件分岐によって無数のパターンのコンテンツが考えられるページでは、1ページずつ手動でコンテンツを用意するのが現実的ではないため、パラメータURLが用いられます。
このページではURLパラメータの仕組み、二つのURLパラメータの違い、利用する上での注意点について紹介します。
URLパラメータの仕組み(構造)
早速ですが、URLパラメータの仕組みについて確認していきましょう。
頭に?マークが付与される
まずパラメータ(変数)の頭には、クエッションマーク(?) が必ず付与されます。
変数(検索の種類) = 値(検索値)
そして『=』を挟むことで、どのような条件のコンテンツを示しているのかがわかります。例えば上の図の例のようにMサイズのものを揃えたページであれば、『size=m』のように表現します。
&で条件を追記する
条件を追加したい場合(※サイズだけでなく色も指定したい場合など)、&(アンパサド)を用います。
URLパラメータがECサイトのような検索ページで便利な理由とは?
中でもamazonのようなECサイトや、食べログのようなグルメサイトでURLパラメータが使われる傾向にあります。希望の条件に合ったお店または商品の検索ページは、条件の内容が細かくなるほど無数に存在します。
そのためURLパラメータを用いることでページを自動生成できる仕組みが必要なのです。
URLパラメータの種類
URLパラメータには、アクティブパラメータとパッシブパラメータの2種類に分けることができます。
アクティブパラメータ
アクティブパラメータは『変数=値』の値によってコンテンツの内容が変わるパラメータです。価格や人気順、発売日、色などの条件を元に並び替えできるため、ECサイトでよく用いられます。
パッシブパラメータ
一方、パッシブパラメータは、値が変わってもページの内容が変わりません。YahooやGoogleのリスティングやディスプレイ広告を利用する場面で、よく用いられます。
※Googleのアナリティクスで使えるwebトラッキング用パラメータがパッシブパラメータに該当します。
同じページでも、地域やデバイス、流入経路(自然検索なのか、広告からなのかなど)に分けて、アクセス数、CV数を計測する上で、パッシブパラメータを使うのが一般的です。
URLパラメータにおけるSEO上の注意点!重複コンテンツの自動生成にならないためには
URLパラメータは、同じようなページのURLが量産される可能性が高いです。例えばECサイトでは、商品自体は同じでも色や値段で並び替えすると、パラメータによってURL自体は異なったものになります。
検索エンジンはURL別に評価するので、パラメータによって似たページのURLが量産された場合、重複コンテンツと見なされるかもしれません。
Canonicalタグを設定する
そのためCanonicalタグを設定して、URLの正規化を行うべきでしょう。Canonicalタグを使うことで、同じようなページが複数合った場合、どのページが正規ページで重複ページなのかを検索エンジンに明記することができます。
サーチコンソール(Search Console)でクロールを制御する
サーチコンソールを介して重複ページへのクローラーのアクセスを止めるのも一つの選択肢です。
- Search Consoleへログインする
- URLパラメータを選択する
- パラメータを入力する
- 「対象のURLパラメータがユーザーに表示されるページ、コンテンツが変化します」を選択する
- 「対象のURLパラメータがページのコンテンツへ与える影響を選択ください」を選択する
- 「対象のパラメータを含むURLの中で、GooglebotがクロールするURLを選択ください」を選択する
規則的な(管理しやすい)パラメータを使用する
中には、条件追記するアンパサド(&)や、『変数=値』の「=」に異なる記号を用いたパラメータがありますが、クローラーにパラメータだと認識されづらくなるので、形式に従ってパラメータを作成しましょう。
また重複コンテンツを管理する上で、内容の分かりやすい文字列を使用すべきでしょう。どのURLに正規化を用いるべきか、またはクロール制御すべきかが可視化しやすくなるからです。
またパラメータの種類が多くなると、ページのパターンが無数に増え、管理しづらくなるので、なるべくパラメータの種類は数を抑えるようにしましょう。