SEO対策を始めるにあたり、まずキーワードの選定を行います。
キーワードの選定によって、どのくらいの集客が見込めるのか、目標のアクセス数が把握できるからです。
アクセス数を計画的に増やすためには上位表示させたいキーワードを一覧にまとめる必要があり、戦略を立てるためにキーワードの調査が必要になります。
この記事ではSEO対策で使うキーワードの調査方法や、キーワードの選定方法についてまとめました。
選定前に抑えるべきSEOキーワードの属性や分類
キーワードの選定を行う上で、SEOのキーワードの種類について最低限知っておくと良いでしょう。
DOクエリ、Knowクエリ、GOクエリ【検索ニーズによる分類】
キーワードの分け方は大きく2種類あります。一つは検索ニーズによる分類です。
※クエリ:ユーザーが検索時に打ち込んだ単語を指します。
この分類では、Doクエリ、Knowクエリ、Goクエリにキーワードを分類できます。
DOクエリ:
- 定義:行動に移す可能性の高いユーザーが調べるキーワード
- 例:『〜購入』、『〜申し込み』、『〜相談』、『〜ダウンロード』など
- 特徴:CVR(問い合わせや購買などに至る割合)が高い傾向にある。
Knowクエリ
- 定義:情報や知識を知りたいユーザーが調べるキーワード
- 例:『〜やり方』、『〜方法』、『〜コツ』『〜原因』、『〜価格』など
GOクエリ
- 定義:別名案内型クエリと呼ばれるもので、特定のサイトやウェブページを訪れる意図のあるキーワード
- 例:『アマゾン』、『auショップ』、『facebook』など
ビッグキーワード〜スモールキーワード【検索数による分類】
そしてもう一つの分類方法は、検索数(単語数)によるものです。
ビッグキーワード(1語キーワード)
【特徴】
- 複数の検索意図がある
- 競合性が高い(上位表示が難しい)傾向にある
- CVRが低い
【例】
- 『SEO』
SEOライティングの方法を知りたいのかもしれないし、業者を探しているのかもしれません。
- 『リスティング』
利用方法を知りたいのか、費用を知りたいのか、または業者へ依頼したいのか、色々な可能性があります。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは2語の単語が合わさったキーワードです。ビッグキーワードほどの検索ボリューはありませんが、それなりに競合性が高いです。
【例】
『SEO ライティング』、『SEO 内部対策』
スモール(ロングテール)キーワード
3ワード以上の単語から成るキーワードを指します。検索数も少なく、競合性も低い傾向にありますが、CVR(問い合わせ、購買率)が高いキーワードも多いため、リスティング広告では穴場だと言われております。
【例】
『SEO ライティング コツ』、『SEOライティング 本』
SEO対策で使用するキーワードの探し方と選び方
SEOキーワードの種類について確認したところ、キーワードの選定方法について確認していきましょう。
検索されそうなキーワード、競合サイトをまとめる
自サイトで扱うサービス、発信していきたい情報の検索で使うキーワードや、競合サイトをまとめます。
キーワードプランナーで関連(候補の)キーワードを検索し調査する
まとめたキーワード、サイトのURLを元に、キーワードプランナーで調査します。キーワードの検索ツールは、キーワードプランナーを使用するのが一般的です。
キーワードプランナーへログインしたら、まとめたキーワードまたはURLを検索してください。
キーワード候補(関連キーワード)が一覧で表示されます。キーワード候補は、調べたキーワードやURLに関連性のあるキーワードが表示されます。
一覧はエクセルまたはCSVファイルにダウンロードできます。
keywordtoolでサジェストキーワードを調査する
キーワードプランナーからキーワードを調査したら、次はkeywordtoolでキーワードの検索をしましょう。
このツールでは、サジェストキーワードと関連キーワードの一覧を取得することができます。
関連キーワードはキーワードプランナーにおける候補のキーワードと似たものであり、サジェストキーワードは、対象のキーワードを検索したユーザーが検索する可能性が高いキーワードを指します。
広くキーワードを拾えるのが関連キーワードであり、狭い範囲で多くのキーワードを拾えるのがサジェストキーワードだとイメージするとわかりやすいかもしれません。
キーワードの一覧表を作成する
キーワードの調査が完了したら、一覧表を作成しましょう。一覧はカテゴリーごとに階層が分かれているのが好ましいですが、サイト運用しながら徐々に訂正していくのが良いと思います。
▷コンテンツマップ(キーワードの一覧表)の作成方法について詳しくはこちら
選定したSEOキーワードを絞るためには?
ジャンルによって事情は異なりますが、キーワードプランナーで候補となるキーワードは無数にあります。
1つのキーワードに対し1記事作成していくのがSEOでは一般的ですが、全てのキーワードに対応するのは現実的ではありません。
そのためある程度、キーワードを絞っていく必要があります。
以下、キーワードを絞るポイントについて紹介します。
競合性が高いキーワードを後回しにする
まず競合性の高い(検索上位が難しい)キーワードを後回しにすると良いかもしれません。
検索上位が狙いやすいキーワードのコンテンツから作成した方が、結果が出やすいからです。
上位表示されるページが増え、ドメインパワーが強くなれば(Googleから評価される)、競合性の高いキーワードでも上位表示が狙いやすくなります。
具体的には、Amazonや価格ドットコムのような大手プラットフォームサイトや、その分野で広く認知された権威性のあるサイトが、検索順位を占めているキーワードは注意してください。
CVに繋がるキーワードを軸に考える
集客のためにSEO対策を始める方にとって、いくらアクセス数が増えても、CV(問い合わせや購買など)に繋がらなければ意味がありません。
キーワードによって集客のしやすさは変わってきます。
SEO効果を得る上でCVに繋がりづらいコンテンツが必要な場合もありますが、CVに繋がりやすいキーワードを優先的に考えながら、キーワードを絞るべきでしょう。
できれば競合性が低く、CVRの高いキーワードを見つけられるとベストです。
両条件とも満たすキーワードが多いので、検索ボリュームの少ないロングテールキーワードから探してみるのも良いかもしれません。
発信するコンテンツの内容をベースに選定する
Googleは、ユーザーのためになるコンテンツを上位表示させたいと思っております。
そのためユーザーのためになる情報をベースに、発信する情報とキーワードを紐付ける形で、キーワードの一覧を作成してみるのも良いかもしれません。
検索数が少なく、かつCVRの低いキーワードでも、ユーザーにとって価値のある情報を発信し続けた方が、結果的にサイト全体の評価が上がり、競合性の高いキーワードでも検索上位が狙いやすくなります。
SEOキーワードが尽きたらどうすれば良い?
中にはSEOのキーワードが尽きてしまう方もいるでしょう。キーワードが尽きた場合、以下の3つのことを試してみると良いでしょう。
- 競合サイトのコンテンツ、キーワードを参考にする
- Yahoo知恵袋のようなQ&Aサイトからコンテンツの種を探す
- 自サイトのフォロワーに質問やリクエストを募集する
SEOキーワードの選定に役立つツール
最後にSEOキーワードの選定で使えるツールを紹介します。
キーワードプランナー
文中でも紹介しましたが、キーワードプランナーは本来、リスティング広告の出稿者向けのツールです。
このツールでは、以下ことが調べることができます。
- キーワードの候補
- 各キーワードの検索数、競合性、入札価格
Keywordtool
Keywordtoolでは、GoogleだけでなくYoutube、Amazon、Ebay、Twitterなどの関連キーワードとサジェストキーワード、検索数、競合性、クリック単価などを調べることができます。
一部対応していないキーワードがあるので、対応していないキーワードはキーワードプランナーで検索しましょう。
共起語検索ツール
共起語とは、とある単語を連想させる、またはその単語と頻繁に出てくる、単語を指します。
SEOの記事では、共起語を含めると上位表示されやすくなると言われているため、上位表示を狙っているキーワードと共に使います。
キーワードの選定というよりは、記事を書く際に使用するのが一般的です。共起語は、共起語検索ツールを使って検索できます。